トライアルのアルバイト(略してトラバイト)

こんにちは。M.G.‘s(旧総務部)の大滝です。

世間では人手不足、人材不足が社会問題になっていますが、大川印刷もご多分に漏れず人財(大川印刷では「人材」ではなく「人財」と書きます)の確保が急務となっています。若手人財の確保のため、今年は数年ぶりに新卒採用を再開しました。売り手市場の現在、当社に興味を持ってくれる学生さんがいるのかな?と恐る恐る始めた採用活動ですが、意外(!)にもたくさんの就活生のみなさんから反応をいただき、うれしい誤算となりました。

予想以上の反響があったものの、せっかく当社に興味を持ってくれてご応募いただいた皆さんを、1度や2度の面接で選考するのはむずかしく、心苦しくもあります。

そこで新しい試みとしてトライアルのアルバイト(略してトラバイト)の制度を始めてみました。面接でお互いに「いいな」と思ったら、即日採用、もしも考えていた職場と違ったら即日辞めてもらってもOK!という仕組みとなっています。

始めたばかりの試みですが、せっかくできたご縁を大切にし、ミスマッチを防ぐ手立てにもなるのではないかと考えています。

最後にトラバイト第1号として先日全体朝礼に参加していただいた就活生の方から、朝礼に参加した感想を書いていただきましたので、この場で共有させていただきます。

「トラバイトとして弊社朝礼に参加したT大学Aさんの感想」

目標を実際に口に出すことの大切さを再確認した日でした。ブルースクレドから気に入ったものを取り上げ、その感想を言う場面では、ただ感じたことを言うだけでなく、貴社の状況や個人的な経験を踏まえて話していたことが印象的で、自分の感情を言語化するにとどまらず、企業の哲学を学ぶ教育としても機能していると感じます。その感想に対して感想を述べるのも特徴的でした。他人の感じたことについて理解しようと思考することで、貴社の掲げる相互扶助の理念や協調性、思いやりの心が育まれると感じます。                 

その後は、社員の方がそれぞれ考えた標語を読み上げる「防虫標語」や、企業信念をまとめた「大川スピリット」の復唱、「タスク管理」などが続きます。やはり全体を通して感じたのは声に出すことで、実際に口にすることで頭だけでなく体全体に目標をすり込ませ、根本から意識を変えていきやすくなるのではないかと感じました。

最近知った話で、「記憶は脳ではなく身体に保存される」というものがあります。刑事事件の冤罪を研究している森直久さんの著書「想起 過去に接近する方法」では、伝聞によって得た情報と、直接体験したことでの語りにどのような差異があるかという実験を取り上げ、記憶がどのように定着するかを紐解いていきました。言葉だけの情報は整然としているが平面的な語りであるのに対し、直接体験による語りは主題の交代がよく見られ雑然としているものの、多面的で豊かな語りである印象を私は受けました。

直接体験する、直接口に出すことが記憶の定着を推進させ、心身も変化していくのだと思います。

私はよくアニメや漫画の感想・考察動画を視聴し、面白いと感じたものを人に紹介することがあるのですが、他者が考えた感想と自分の中から出た感想を話すのでは、熱の入り方が違うと感じることがあります。他者の感想は自分にない新たな考えを知るきっかけになる一方で、それがいつの間にか答え合わせのようになって、自分の気持ちを失ってしまう恐れもあります。その中で大事になってくるのが自ら体験したという事実で、その意識こそが個人的で豊かな思想につながり、個人の成長に結びつきます。伝聞だったとしても自身の経験と照らし合わせ理解を深めること、声に出すことで意識を高めること、この朝礼は、さまざまなことを自分ごととして捉えるのに有用だと感じます。

また、全体を通して社長との距離が非常に近いことも印象に残りました。社長自ら現場に赴き、思想や姿勢を学べる。プレッシャーに感じる部分もあるかと思いますが、とてもやりがいのある現場だと素直に思います。「見積もりは作業であって、大事なのは受注に至るまでのコミュニケーション」という言葉も心に残りました。これだけ社長の熱が高いと、求める強度に対して臆してしまう方もいるのではないかと思うところもありましたが、社員の方一人一人が目標を持って取り組んでおられる様子で、理想を目指すエネルギーをひしひしと感じました。                                                                                       

 最後に、廃業される印刷会社様から活字をいただいたということだったのですが、活版印刷の機械が貴社にあれば、活版印刷の体験をやってみるというのはいかがでしょうか。最近「チ。–地球の運動について–」というアニメが放送され、活版印刷を体験したい方というのも増えているのではないかと思います。                                                                                           

人財の財は宝の財!

次のブログで新しい人財が決まったご報告ができるよう全社一丸になってがんばります!!

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