大川印刷は3月決算で4月が新年度スタートですが、今回は創業144年目の大変革ということもあり、充分時間をかけてからのスタートとなりました。
その理由はビジョンやミッションなどの大幅な見直しを行ったからです。
大川印刷では理念経営やミッション経営といわれる経営について重要視して進めてきました。2004年商標登録までして掲げたミッションは「本業を通じて社会課題解決を実践する『ソーシャル・プリンティング・カンパニー®︎』(社会的印刷会社)」そして2005年社長に就任し、6代目社長のミッションを明確にそして短く「ソーシャル・プリンティング・カンパニー®︎」としてやってきました。
あれから20年。一見難解なようなミッションだが、従業員さんたちはよく理解してくれて協力してくれたと感謝しています。
しかし時代は、ペーパーレスが手っ取り早いSDGsの取り組みとして安易に目標として掲げられ、デジタルの環境負荷を無視したまま進んでいる感もある。
しかし時代の流れに抗っていても何も変わらないと思い、大きく方向転換をする決意をしました。
印刷しない印刷会社
一見、気をてらうキャッチコピー、言葉遊びとお感じの方もいらっしゃるかと思いますがこちらはかなり真面目に考えていまして
1.ムダな印刷はしない、させない
2.デジタルも紙も良い面もあれば悪い面もある。それを正しく理解してそれぞれお客様に最適な利活用のご提案を差し上げる
3.ペーパーレス・デジタル化を再エネ100でお手伝い
これら3つを目標としました。
具体的なビジョン(企業が向かう方向性)は「人をつなぎ情報を生かすマルチメディアアーカイブカンパニー」。
印刷会社には情報が集まってくる。テキストもあれば画像もあります。そして現在は映像や動画もあればSNSもあります。それらを活用できるようにして楽しくしあわせな社会が実現できないか?そんなことを考えました。
そして新たに掲げたミッション(存在意義)は
「眠っている情報を呼び起こし活用できるようにして人々を楽しくしあわせにする」
としました。
これが正解であるとの確信はなかなか持てませんが、向かうべき方向を示していくのは経営者の重要な役目と言えるでしょう。
そしてバリュー(企業が大切にする価値基準)はじぶんもまだまだ道半ばですが「人間愛と正義」とさせて頂きました。
今日はこの変化に伴い準備してきた組織図と各自の役割について説明、キックオフを行いました。

今年度新設されたA.G.A.SUNの発表
A・G・Aは、ありがとう・ごめんなさい、愛してる、の3つの頭文字から取ったもので、仲間にも顧客にも周囲にもこの3つが大切だと言う株式会社A・G・Aの井上社長のお話を聴いてインスパイアされ部門名にさせて頂きました。
その他
マルチメディア・コンテンツ・プロデューサー
マルチメディア・コンテンツ・クリエイター
ACES
MG’s
4部門の発表がそれぞれ行われました。
各部門の設置は今回からドラッカーのマネジメントを参考に、株式会社マルワさんの鳥原社長からお話頂いた校務分掌のお話も参考に幹部社員さんたちとじっくり作り上げてきました。一見聞くと難しそうだが早速パートさんの1人から「社長、これおもしろいですね」と言ってもらえ反応も悪くないようです。
マルチメディア・コンテンツ・プロデューサーはドラッカーの言うところの「成果活動」「収益活動」
そして「成果貢献活動」としてマルチメディア・コンテンツ・クリエイターとACESを設置しました。
ちなみに「ACES」の名称はシカゴブルーズの職人的名バンドから名前を頂いたものです。印刷、製本における技術者集団はここに入りました。マルチメディア・コンテンツ・クリエイターはあらゆるコンテンツのクリエイターがここに位置します。
そしてドラッカーの言う「家事活動」としてMG”s(こちらはメンフィス・ソウルの著名なバックバンド「MG’s」から頂きました)を設置しました。
「セッションシート・アワード2024」準大賞・大賞の発表
社長の私や上長と従業員さん全員が毎月行う自己成長を目的とした交換日記のような「セッション・シート」の取り組みを始めて1年を超えました。(セッション・シートの「セッション」は社長・上長とパートさんを含む全員によるジャムセッション(即興演奏のセッションをイメージしました)そこで1年を通じて努力された従業員さんを「セッション・アワード」として表彰すると言う催しも行われました。
1人目はパートさん

内線も含め電話は2コール以内に取ると言う目標の徹底追求と周囲への影響を与えた功績を評価されました。
そして2人目3人目の準大賞は社員さん


お二人とも徹底した環境整備を愚直に、そして地道に実践し続けてくれました。しかもそれを楽しむところがスゴイ、というものです。
そして「セッション・アワード2024」、大賞は…

これまたパートさんが受賞されました。
メールによるお客様からの問い合わせに対して、責任を持って最後の完了まで追い続ける姿勢や向上心が評価されました。
そんなこんなで1ヶ月遅れの新年度キックオフは和やかにスタートできました。今年一年皆様宜しくお願いします。

