「えっ!Blues経営学?〜No.13 Johnny Winter〜障がいとBLUES その7」

えっ!Blues経営学?

毎週のようにディスクユニオン(レコード店)に行き、中古レコードや中古の音楽の本を物色するのは、学生時代と変わりません。

今日の収穫はこれ「ザ・ギターマン」です。大学時代よく聴いたJohnny Winterの本で、所有しているギターやその入手のエピソード、レコーディングでの使用についての話など、ファンにはたまらない話や写真が満載です。今日はこの表紙のいかにも危なそうな刺青男、Johnny Winterについて書きます。

「アルビノのヒーロー」

Johnny Winterはアルビノ(アルビニズム)です。アルビノは 障がいではありませんが、医学的には 遺伝性の疾患(先天性の状態) として扱われるようです。しかし、まぶしさに弱い、視力が通常より低くなるといった視覚障がいを併発することが多いと言われ、Johnny Winterも視力が弱ったそうで、その外見などの違いから子どもの頃はいじめも受けたそうです。

アルビノの外見と、ブルーズへの傾倒から「変わっている」と言われたりしたそうですが、彼はその経験が“強いロック魂”になったと語っています。

そして後に、海外ではアルビニズムを持ちながら世界的な成功を収めた人物として、しばしば「アルビノのヒーロー」と称されるようになったそうです。

この話は、そのまま環境経営への傾 倒から「変わり者」と言われていた自分と重なります。それがロック魂、ブルーズ魂と言った、現状に満足しない、諦めない魂につながったと思います。

代表曲はいろいろありますが、この曲を。このレコードをかけた凡そ20年前の衝撃を今も昨日のことのように思い出します。ライブでリアルでここまでかっこいいなら、どんなに作り上げられたスタジオ盤でも、それは作り物。これは乗り越えられないだろう、と思いました。

Good Morning Little School Girl (Live at the Fillmore East, NYC, NY - 1970)
Provided to YouTube by ColumbiaGood Morning Little School Girl (Live at the Fillmore East, NYC, NY - 1970) · Johnny Wint...

原曲とされる1937年のSonny Boy Willamson Ⅰの作品はこちら

Sonny Boy Williamson - Good Morning School Girl
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「白すぎる男の黒すぎるブルーズ」

現代でこのような表現は不適切かもしれませんが、過去どこかの記事で読んだことを記憶しています。

「色のない…」

調べていて出会したのがこのような表現でした。彼の父がインタビューでアルビノのことを”colorlessness(無色、透明)と表現しつつ、父親として完全に受け入れているところが素敵だと思いました。以下、インタビュー引用の翻訳

「1944年にジョニーが生まれたとき、私はまだ軍隊にいました。息子が生まれたと手紙は届いたのですが、写真は送られてこなかったんです」

と父のウィンターは振り返る。

「ジョニーはアルビノだと知らされましたが、そんな“色のない(colorlessness)”ことは問題ではありませんでした。

——彼は私の息子ですから。」

以上

BLUESは多様性(diversity(ダイバーシティ=「違い」を認め合うこと)の大切さを教えてくれます。

おわり

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