「シードペーパーを取り巻く社会の変化」

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本日はシードペーパーの販売を行なっている有限会社スープさんへ打ち合わせに行ってきました。

シードペーパーとは?

紙の繊維に植物の種子を混ぜ込んだ特殊な紙です。印刷や手紙、名刺などに使え、使用後は土に埋めると紙が分解され、種から花やハーブ、野菜が芽を出します。紙はもともと生分解性ですが、再生紙や植物繊維が含まれるため、万一廃棄や河川や海への流出が起きても安心です。名刺やチラシ、ラッピングなどに用いられ、紙として楽しむだけでなく、植物を育てる体験もできるため人気ですが手漉き和紙の製法でつくられていること、フェアトレード製品のように製作に携わる障がい者の方々にもキチンと仕事をしていただけるようにしているため、お安い紙ではありません。むしろそれらを理解され、意義を感じる方々が選んでいるとも言えるかもしれません。言い換えれば、それらのことも含めて「製品の付加価値として訴求したい」という企業に選ばれるもの、と弊社では位置付けています。

数多くの企業に採用されているのがわかりますが、シードペーパーがは広く受け入れ始められるようになった社会や企業の変化に敏感になる必要があると思いました。

社会やお客様の変化は主に5つあると思いました。

1.楽しみ方の変化

少し前のたまごっち、その他ケータイのアプリで、コンピュータ上で何かを育てることの楽しみ方は変わってきてないでしょうか?

2.関わり方の変化

キチンと向き合い、関わらないと植物は枯れてしまいます。コンピュータ上の生物は命が感じにくいかもしれませんが、育て方を間違えれば発芽しませんし、芽が出て少し育ったとしても油断すればあっと言う間に枯れて目の前の命は終わりを迎えてしまいます。

3.伝え方の変化

自分の大切にしているモノやコトを伝えるのに、これまてもいろいろな伝え方がありました。目まぐるしい変化の中で画像や動画を駆使してそれらを伝えることを追求していきました。

しかしそれらの情報量が膨大に増え続ける中で、いったいどれくらいのことが伝わっているのでしょう?

「何を言ったか?」「何を伝えたかったか?」ではなく、「何が伝わったか?」「どのように伝わったか?」の方が大事です。

4.感じ方の変化

伝えたいがために多くを語る、たくさんの情報を各種SNSで拡散する、 というよりも、一つの命の大切さを見て接して感じる方が有効なのかもしれません。

5.価値の変化

当たり前のことですがスマホやタブレットは生きてはいません。バッテリーがあれば動きますが、バッテリーが切れれば死に、また充電すれば蘇ります。しかし命はなく生きてはいません。

そこで命の有無に対して人間本来の感性が選んでいる、そこに価値の感じ方の変化があるように思うのです。命のあるもののほうを重んじる人間本来の特性がシードペーパーへの関心を熱くしているように思うのです。

おわり

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