映画に取り上げられたBlues Manがいる。その名はBlind Willie Johnson。名前の通り盲目です。その霊的なハミングとスライドギターが印象的な人です。ボーカルはかなりのダミ声で好き嫌いが分かれるところかもしれません。
ブラインド・ウィリー・ジョンソンとは?
ブラインド・ウィリー・ジョンソン(1897–1945)は、アメリカ南部テキサス出身のゴスペル・ブルーズ歌手/ギタリスト。幼少期に事故で失明し、教会音楽とストリートでの演奏を通じて独自の祈りと叫びを融合したスタイルを確立させました。

数少ない彼の写真ではギターのヘッド部分にコーヒーカップか何かがくくりつけてありますが、ストリートで演奏し歌って貧しいながらも生計を立てていたことを窺い知ることができます。
楽曲「Dark Was the Night, Cold Was the Ground」は1977年のボイジャー探査機に載せるゴールデンレコードにも収録。この話が映画「ソウル・オブ・ア・マン」の冒頭で紹介されます。映画の1シーンが見られます。↓
映画「ソウル・オブ・ア・マン」は2003年 監督:ヴィム・ヴェンダース(『ベルリン・天使の詩』などで有名)マーティン・スコセッシが企画・総指揮した「The Blues(7部作)」シリーズの一作の「ソウル・オブ・ア・マン』です。ブルーズファンは7作とも観ても良いでしょう。
なぜ宇宙に彼の曲が送り出されたのか?
カーター大統領時代のレコード選定チーム(カール・セーガンら)はこの曲について、言葉のないスライドギターと呻き声が、人類の孤独・祈り・苦しみを象徴している 地球の音楽の精神性を伝えるのに最適と評価したと言われています。実際に宇宙へ送られた音楽の中でも特に「魂」の部分を表す作品として語られ、多くの音楽家にも影響を与えています。
宇宙のどこかで宇宙人が「Dark Was the Night, Cold Was the Ground」を聴いているかもしれません。
喜び・悲しみ・孤独・苦しみ、そして祈り
経営も人生と同じです。喜びもあれば悲しみもある。そして最後は祈るような事もあります。
最後に本人の演奏を最後までどうぞ。
おわり

