「昨日の敵は明日の友〜1946年創業 ふぐちり トミー」

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毎年、の新年会、また数ヶ月に一度の割合の会食、と大手企業の会長さんが誘ってくださいます。そのお客様はお互い曽祖父の代から100年以上のお取り引きがあります。100年以上に渡りこのような関係が続いてきることに感謝しているのはもちろんのこと、会長さんのお人柄にとても学ばせて頂くとともにいつも感謝しています。

この日はとても寒く、滅多に頂くことのないふぐちりとひれ酒を楽しみました。

相手の目線でお店を選ぶ

「大川さんだったら好きそうだな」とこの店を選んでくださったそうです。双方の会社が横浜で100年以上前に創業していることから、お互いに横浜やその街の歴史を感じることができるお店が大好きです。

待ち合わせ時間にも余裕を持って到着

約束の30分前にお店に先に入りました。少し早いようですが、その会長さんは大会社の会長さんだからと言ってギリギリに到着することなどありません。以前は10分前くらいに行っていましたが大概の場合会長さんの方が先に到着しているのです。それでは申し訳ないのでいつしか20〜30分前に先に到着するようになりました。

お店に入ると大将が出てきて「◯◯さんのお客さん?」と確かめる一言が。何度もお客様は来られているという雰囲気が感じられます。

知ったかぶりをしない

食べ物を頂く、お酒を頂く時もその人柄が滲み出ます。美味しく頂くために決して知ったかぶりはしません。「大将、どういう風に入れたらいい?」「大将、もう食べてもいいかな?」などと会話をしながら私の分をよそってくださいます。お酒も注いでくださりながら「まだ飲んで大丈夫?」と気を使ってくださいます。

おいしいものは「おいしい」と言う

自分も感じた良いことは言葉に出して相手に伝えるよう努めていますが、おいしかったらストレートに表現されるのがこちらも気持ちが嬉しくなります。「これ、ホントうんまいねぇー」などと話しながらの会食はお互い楽しいものです。

横浜やお店の歴史のお話も「うまい肴」

1946年創業なので今年でお店は80年になるのでしょう。

「野毛も古くからのお店は少なくなりましたね」と大将に話しかけるとお店を開いた当時のお話をお聞きすることができました。

「もう当時からのお店というのはおとなりのキムラヤベーカリーさん、村田家さんや福家さんくらいになったね。でもお店を開く時には本当に村田家さんの先代にお世話になった。ふぐ屋を始めるのにつけだれ(ちり酢)から作り方を教えてくれてね。普通だったら競争相手になるから教えないのに全部教えてくれた。だから感謝しているよ。」

昔からあった「frenemy」

アメリカ人の知人が教えてくれた「frenemy」という言葉を思い出しました。」「frenemy」とはfriend(友だち)+ enemy(敵) を合わせた造語です。表向きは友人だけど、内心ではライバル・敵対的な関係、という意味で使われるようですが、自分の商売をよくする意味でも「frenemy」を活用する例もあります。横浜のクラフトビール事情などは「frenemy」の活用事例と言えるのではないでしょうか?狭い視野でみれば近くに新しいクラフトビール屋ができたらお客を奪われる、と考えるでしょうが、広い視野やプラスに考えれば横浜全体のクラフトビールの盛り上がりで自店も他店もメリットを出そう、となります。正に「昨日の敵は今日の友」です。

ふぐ料理は飲み屋さんでメジャーなお料理でなくなったかもしれませんが、戦後おいしいお料理で野毛を、そして人々を元気づけようと「frenemy」たちが手を取り合ったのかもしれません。

トミー - 桜木町/ふぐ | 食べログ
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おわり

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