時代が変われば流れも変わる〜FSC®︎森林認証紙

ブログ

ある大手さんのCAFEに来ました。まず驚いたのはストロー袋の表示でした。

FSC®︎森林認証紙とは?

FSC®森林認証紙は、国際的なFSC®(森林管理協議会)の基準に基づき、適切に管理された森林や責任ある供給源から得られた原材料で作られた紙です。森林資源の保全、生物多様性の維持、地域社会への配慮を目的としています。簡単に言えば「違法伐採した木材などの材料が使われていないことを第三者機関が認証している紙や木材の国際認証」です。

大川印刷では2004年より使用

大川印刷では21年前の2004年よりFSC®︎森林認証紙の使用を開始しました。これは当時「環境印刷」の条件として、用紙に関して国際認証など確立されているものがありませんでした。まだ確立されていなくてもその時点で信頼に足るものとして評価できるならば、使用できるよう認証を取得しよう、と判断したため新しもの好きの私は認証取得に踏み切りました。

当初から近年まで続いた課題とは?

ずばり、ラベルの大きさです。当初からサステナビリティの意識が定着する近年まで、私たちを悩ませたのは「お客様への説明説得と理解」でした。特にデザイナーの方々への説得は最近まで困難でした。「なぜ自分のデザインを変えてまで、このマークを入れなければならないのか?」「それほどまで重要な意味とは何なのか?」と言った疑問に対する説明や説得です。その難しさは変化を嫌う一般の人々に気候変動に対する行動をとることの重要さを理解してもらうのと同じくらい困難なことでした。自信を持ったデザインに手を加えるお願いをするわけですから当然と言えば当然です。

「それはお宅のやりたいことだろう」

近年までお客様によく言われたのがこの言葉でした。「それよりも価格」「それよりも品質」と良く言われたものです。「お客様や社会のためになることで価値のある取り組み」と説明してもなかなかは理解を得られず、「しょうがないな、ではできるだけ小さくするならいいよ」「ラベルはやはりNo!。文書で小さく入れるならOK」(これも弊社からの最後の提案の場合が少なくない)」となってしまうことがありました。

環境ラベルのサイズ規定

環境ラベルにはサイズ規定があり、視認性を確保するため最小寸法が決まっているのがほとんどです。しかし最大寸法については最小寸法よりも規定が緩い場合が多いようです。余白を設けること、と言った具合です。

現在は価値が逆転?

写真をご覧いただきたいと思います。隣の容器包装リサイクルマークの「紙」マークに比べても、横寸法はその6〜7倍くらいの大きさでしょうか。かなりの大きさでロゴを強調しているのがわかります。価値観が逆転し、もっと表示を見せた方が良い、となったのかも知れません。

正しい情報の伝達と伝達手段

環境ラベルでその価値を伝えることは重要です。更に言えばそれが「どういう意味なのか?」「どんな目的で行われている取り組みなのか?」が伝わらなければ本質的な取り組みは広がらないかもしれません。私たち大川印刷はそのようなことを考えキチンと伝えられる会社でありたいと思っています。

申請には時間がかかる?

大川印刷では製造している印刷物の90%以上の紙にFSC®︎森林認識紙を使用しているため、申請〜受付について短時間でできるよう特別な手続きが許可されています。お急ぎの方はご相談ください。お問い合わせは以下よりどうぞ。↓

大川印刷 | » CONTACT
情報産業の中核として信頼に応える技術力と喜びを分かち合える「ものづくり」の実現
タイトルとURLをコピーしました