えっ!Blues経営学?~No.1 Elvin Bishop

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今回から初めて一方的な趣味ですが、「ブルーズ経営学」と題してブログを書きたいと思います。困難にぶつかった時にそれを乗り越えるのに役立ったのは音楽、それもブルーズだったことから「もしかしたら他の人にも役立つかもしれない」と思い始めることを決めました。とは言え音楽の知識は素人なので、間違いがあったら是非訂正、ご指摘ください。宜しくお願いします。

トップバッターはエルヴィン・ビショップです。私の最も好きなギタリストの1人です。ご存知ない方もこの曲はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?

プロフィール

1942年10月21日、アメリカ・カリフォルニア州グレンデール生まれ。 幼少期はアイオワ州エリオット近くの農場で育ち、10歳で家族と共にオクラホマ州タルサへ移住。 1959年にシカゴ大学へのナショナルメリット奨学金を得て進学。シカゴでポール・バターフィールドと出会い、1963年にポール・バターフィールド・ブルース・バンドに加入。1968年よりソロ活動、現在に至る。勝手な想像ですがポール・バターフィールド・ブルース・バンド時代の経験が実に大きなものになっていることは間違い無いでしょう。黒人差別が色濃く残る1960年代半ばから白人黒人混合のバンドで活動し、ジョン・リー・フッカーやリトル・スモーキー・スマザーズらとも交流やレコーディングがあったことにも他のサザン・ロックのアーティストと明らかな違いがあります。「音楽は人種の壁を乗り越えられる」にしても言葉で言うほど容易いものではなかったはずです。

九段会館でのステージ

もう40年ほど前になりますが大学の先輩と行ったコンサートは忘れられないものでした。ビル・ドゲットの「Honky Tonk」を情感たっぷりに弾くところから始まりました。当時ラジオでも放送されました。当時は確か近年弾いていないサンバーストのES-345も弾いていたような気がします。

日比谷の野音でのコンサート

そして1990年、ミック・テイラーとのジョイントコンサートで日比谷の野音に登場します。暗めのステージだったミック・テイラーに対し、明るい印象的なステージで、代表曲の一つ「Fishin’」では観客をステージに上げて彼のES-345を「鳴らさせる」というパフォーマンスで観客を沸かせました。確かこの時初めてストラトキャスターを弾くところを見たように思います。

1999年、横須賀でもプレイ

大木トオルの30周年記念ライブにゲスト出演するカタチで横須賀芸術劇場に出演したのを観に行った記憶があります。テンプテーションズの「My Girl」をリズムギターで「チャッ、チャッ」とセンスのいい音の出し方をしていたことに感動したことや観客の隣に座ってギターを弾いてみんなを感激させたことを覚えています。

Elvin Bishop Concert & Tour History (Updated for 2025) | Concert Archives
Elvin Bishop tours & concert list along with photos, videos, and setlists of their live performances.

横浜でのライブ

2012年7月25日サムズ・アップでライブを行い、仲間と共に観に行きました。確か観客にベンチャーズ (The Ventures)のジェリー・マギー (Gerry McGee) が来ていました。

確か下北沢でもライブを行い、そちらも観に行きました。

漢字や日本語が趣味とのことでサインの宛名を「哲へ」と書いてくれました

そして2016年「ブルーズの殿堂」入りを果たしました。

家族の殺害

ステージでも音楽でもはちゃめちゃ元気な彼に、2000年信じられない事件が起きます。彼の娘と前妻が金目当ての強盗殺人事件(テイラー・ヘルザー事件)で殺されるという悲劇に見舞われたのです。5年のブランクを経てリリースされたアルバムの一曲目はその娘の死を歌ったようで、これまでの彼とは少し違う、フィンガーピッキングでミシシッピースタイルの荒々しいブルーズです。

以下は解説とインタビューの引用です。

これは、エネルギッシュなライブパフォーマンスで知られる人気のブルースミュージシャンであるビショップにとって、深く個人的な曲です。ビショップは言いました。:「それは私の娘が殺された後に書かれた。彼女は姿を消し、数週間-それは本当にひどい経験でした-誰も彼女がどこにいるのか知りませんでした、最悪の事態を疑っていましたが、本当に知りませんでした。そして、ある日、通りで箱から新聞を取り出し、彼女がバラバラに切られたのが見つかったと読んだ。

それがブルースのすべてだと思います、悪い感情をリサイクルすることです。それは困難な状況で暮らす人々によって発明されたもので、彼らがそれに対処する方法の一部でした」

悪い感情をリサイクルする

「悪い感情をリサイクルして元の感情に再生するのがブルーズ」という解釈が本当に辛い思いをした人の言葉として重いと感じました。

これ以上無いほどの悲劇に見舞われたElvin Bishopを再び立ち上がらせたのはBluesでした。

経営者も悪い感情や悪い出来事をリサイクルし、良い感情、良い出来事へとリサイクルしていくことが求められます。

その後も悲劇を乗り越え来日

その後も来日し2017年ビルボードライブ東京で演奏しました。当時の写真がどこかに残っていますが、数本の新しいGibson ES-345を弾いていました。彼は愛用している古いGibson ES-345のことを「これでしあか良い音が出せないんだ」とどかこかのインタビューで応えていましたを

彼のステージで出来栄えの悪かったものはありません。これからもできるだけ元気でいて欲しいと願っています。

彼の音楽で悪い感情をリサイクルさせてもらっている1人より

おわり

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