一枚の手書きの手紙が伝えること

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使い古した高齢の母の靴。そろそろ新しくしなければと思い再度購入したのは「あゆみ」と名付けられた靴です。転びにくいように、つま先を少し上にあげたりと工夫が施された靴です。

2024年、偶然十河会長のお話をお聴きする

昨年、札幌で小樽商科大学の講義を依頼された際、リペアサービスの富田会長とお会いし、「良かったら」とお誘い頂いた「日本で1いちばん大切にしたい会社」の坂本先生の会に特別に参加させて頂いた時に、この靴のメーカー、徳武産業の十河会長のお話を聴く機会に恵まれました。母が履いていた靴も徳武産業さんのものであることは、後から気がつくことになりました。

「日本でいちばん大切にしたい会社」とは?

「日本でいちばん大切にしたい会社」というのは、法政大学大学院教授・坂本光司さんが提唱してきた理念で、同名の書籍シリーズや表彰制度の名前にもなっています。

社員さんが書くお礼状

写真は社員さんが書くお礼状です。購入のお礼メールの自動送信ではなく、手書きのメッセージとなっています。実は大川印刷も挑戦し、一部の社員さんは続けてくれていますが、なかなか広がりません。どうしてでしょう。

お客さんの「歩けるようになった」という喜びが励みとやりがいに

足の病気で左右のサイズが違う方のために左右異なるサイズでそのニーズに応え、喜んでいただけたことがキッカケとなり同社の製品に対する顧客思考が始まったそうです。そしてそのお客様に感謝されたことが社員さんたちの喜びと励みになったそうです。そんなお客様の「ありがとう」に対する社員さんたちの「ありがとう」が手書きの感謝状になっています。

「思い」を感じて「思い」を伝える

お客さんの感じた「思い」は、いつもこちらに届くとは限りません。その感じてくれたであろう「思い」を想像力を発揮してこちらも感じ、感謝を伝え続けることが大切なのだと思いました。

おわり

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