60歳も目前となって友人とも健康の話や病気の話が増えてきました。
久しぶりにこの人の曲を聴き、弱音を吐いてはダメだ、と思いました。既に故人のこの方から学ぶべき経営への参考は「人は幾つになっても情熱さえあれば青春真っ只中」だということ。サミュエル・ウルマンの「青年賦」ではないですが、老いへの不安に対して勇気をもらえます。
サミュエル・ウルマン「青年賦」
横浜市中区若葉町の釜飯などを出す名店「志満八(しまはち)」さんで頂いたこの解説がとてもわかりやすいので、定年を迎えた社員さんに送っています。
「青年賦」
青年とは齢の若さを指すのではない
精神の溌剌さをいうのである
青年とは豊かな頬 赤い唇 柔らかい肢体をいうのではなく
意志の力 創造力 感激性を指すのである
齢を重ねるだけでも誰もが老いてゆくのでは無い
理想を失い自信をなくした時にのみ人は老いる
年齢は皮膚に皺をよせるが 情熱を失うとその人の魂に皺がよる
常に明るい希望を持ち 勇気凛凛未来の夢に挑戦する人
生命の歓喜を神仏に感謝する人であれば
五十歳であろうと七十歳であろうと
その人は青年である
春たけなわの新鮮さこそ 青年の魂の本当の姿である
1989年のSTAX訪問
この人の音楽はSTAXサウンドに支えられていました。1989年、私は念願のアメリカ南部への旅が実現します。そのひとつ、メンフィスでの思い出がSTAX訪問でした。
かつては黒人と仲良くする白人を白人が襲撃
シボレーのバンでメンフィスを移動していた我々日本人5人は添乗員に「危ないので写真を撮ったらすぐに車に戻って!」と言われ、慌てて写真を撮って車に戻った記憶が今でもあります。ルーファス・トーマスもレコーディングしたこのスタジオ周辺では、白人ギタリストのスティーブ・クロッパーやベーシストのドナルド・ダック・ダンがレコーディングを終え、スタジオを出てきたところを白人至上主義者に投石されたなどというエピソードを聞いたことがあり、脳裏をよぎりました。
元気をくれた来日公演
1993年、ジャパン・ブルース・カーニバルで来日したルーファス・トーマスは、確か黄色のスーツ(下は半ズボン)で登場したと記憶してますが(ピンク説もあり)ステージは有名な面白おかしい、そしてちょっぴりエッチなもの。どんなものか?詳しくは説明しませんが、検索すれば出てくるかもしれません。とにかく元気なステージで多分当時75歳と思えないステージでした。「世界一、歳をとったティーンエイジャー」と言われるのは、少年のようにちゃめっ気たっぷりのステージを見せてくれるからなのだと思いました。
世界中で最もファンキーな男
この人のこの曲に助けられたことが何度もあります。イントロのドラムからリズムギターから、おいお前、しみったれていないでファンキーに行こうぜ!とまくし立てているようでもあります。

今回改めて見つけたこの映像、黒人のファンにいかに好かれているかがとってもよくわかる映像です。

できない理由を年齢のせいにしない。ルーファス・トーマスの教えです。
おわり

