印刷物の持続可能な調達において、インキの選択も極めて重要です。
大気汚染や化学物質過敏症の原因となる揮発性有機化合物を含まない、ノンVOCインキ(石油系有機溶剤0%)を積極的に使用しています。大川印刷で働く従業員はもちろんのこと、お客さまや地球環境に対しても負荷の少ない印刷を行っています。
2020年度はノンVOCインキ(石油系有機溶剤0%)使用率が全体の99.9%を達成しました。残りの数%は、石油系有機溶剤を30%未満使用しているインキを使用しています。またインキに含まれる石油系有機溶剤は労働安全衛生法にある有機溶剤中毒予防規則(有機則)に該当する有機溶剤は使用していません。
有機則の対象となる有機溶剤は現在54種類あります。
その中には、印刷機のローラー洗浄剤として使われている「1,2-ジクロルエタン」「ジクロルメタン」などヒトに対する発がん性が疑われる有機溶剤も含まれます。2012 年、西日本のオフセット校正印刷会社の工場で、1年以上働いた経験のある元従業員の内、17 人が胆管がんを発症、この内8人が死亡しています。作業時に使われた洗浄液に含まれる「ジクロロプロパン」や「ジクロロメタン」といった化学物質が原因とされています。
大川印刷では印刷機ローラー洗浄剤、印刷機湿し水添加剤など、印刷機で使用する溶剤を2008年度から労働安全衛生法にある有機則に該当する有機溶剤の使用を中止。SDS(安全データーシート)からリスクの少ない溶剤を使用しています。
大川印刷では使用する印刷機ローラー洗浄剤、印刷機湿し水添加剤など、使用するすべての有機溶剤について安全性への配慮を徹底しています。