南三陸 徳性寺へ その3 八代亜紀さんと NHK「きらり!えん旅」収録

2018.03.22

 

八代亜紀さんとの待ち合わせ場所へ。皆50才前後だけど、八代さんと会えることを楽しみに少年のよう。でも何となく重たいものを感じる。

 

八代さんとギターの話をしばししてから、仮設の本堂へ。高台の仮設本堂前から見下ろす。駐車場になっているところが、もともと本堂があった場所。17メートルの津波によって全壊した。

 

5年ぶりに徳性寺ギター テレキャスターとも再会。ギター製作は椎野秀聰氏に依頼、愛知県の寺田楽器にて製作。

 

住職と私のインタビュー後、それでは音を聴いてみましょうということになり、演奏へ。「柱の詩」を歌わせて頂いた。ギターの音はと言えば、テレキャスターでありながら、トーンを絞って弾くと、テレキャスターらしからぬ太く、丸みのあるトーンが出せる。バンドメンバーもちょっと驚く音色だ。

 

八代亜紀さんを囲み、檀家の皆さんと記念撮影

皆さんがこの取り組みを歓迎してくださったことにまずは改めて感激。この地を故郷として愛し、暮らし、そして大切な人を失った後もこの故郷に暮らしている方たちだ。

復興って一体なんなんだろう。私はこの徳性寺ギタープロジェクトを通じ、あるいは社会貢献バンドO’zとして「柱の詩」を歌い続けていくが、「復興」という言葉を聴いて、現地に行って違和感を覚えずにはいられなかった。

住職に、「震災後あれから何か変わりましたか?」と訊ねると、「何も変わらない」とおっしゃっていた。

この土地を離れて他の地に行った人は戻って来ない。

小学生は町に1人しかいなくなった。

仮設住宅の家賃は驚くほど高い。

一体何が復興なのだろうか。

しかし、わかったことがある。

それは、求められているのは単純な支援などではなく、住み続けることができるまちづくりや、仕組みづくりなのだと。

信じられないくらい美しい景観がここにある。でも、津波が怖い、というのも正直なところだろう。だからこそ工夫や仕組みが必要だ。

2018年3月23日、5時40分頃、南三陸の日の出人間と自然の共存は、今に始まったことではないが、むしろここでは、リアルにこれからなのだと思った。

番組の放送は4月8日13時〜NHK総合↓

きらり!えん旅

おわり

テレビ神奈川「神奈川ビジネスUp To Date~大川印刷」

 

 

 

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