横浜メディアビジネス総合研究所(YMBL)は横浜市の共創事業と連携して、さまざまな地域の課題解決に取り組むことを目的に設立された。
第1回は民間企業のCSV(共有価値の創造)実現に向けた講演・パネルディスカッションが展開された。写真は関東学院大学副学長の小山嚴也氏。CSR 、CSV、 SDGs、 ESDなど、数多くの横文字が出てくる昨今、人により解釈が様々であることが、理解が進まない原因になっていることなどを指摘。
豊富な知識をお持ちでありながら、SDGsの理解についても「やっと理解した」と、会場の皆さんの目線でお話されていたのが印象的だった。そのことにより、一気に横文字の羅列に対するアレルギーから解放された人も少なくなかったのではないか。
そして今後YMBL自体がメディア・企業・大学、横浜市、そして市民(NPO・NGO)との協働により、SDGsの目標達成に向かっていくであろうとのお話で締めくくられた。
続くCSV実例事業紹介ではJTB法人営業横浜支店観光戦略推進部長 萩野 隆二 氏が登壇。
①JTBのCSV戦略、②2020年五輪、パラリンピックに向けたCSV提案について紹介。
特に印象的だったのは、もう何年も前に本業の旅行業としての事業ドメインの再定義し直しを実施、その結果地域の課題解決を手掛けるようになっていった経緯。我々印刷業と共通点があり、共感した。
そして、横浜市政策局共創推進課長 梅澤 厚也氏、YMBL所長の長倉 勉氏を加えてのパネルディスカッション
横浜市の共創の取り組み件数は、提案708件に対して実現308件。想像以上に多くの取り組みがなされていることがわかる。
今回のシンポジウムで、「テレビ・新聞といったメディアが常に地域の課題に触れているからこそ、CSV・SDGsの担い手になれる」という話があった。
印刷はメディアの一つ。すべての業種・業界とのつながりがある印刷会社だからこそできるCSV、そしてSDGsがあると考えている。
弊社では既に国連WFP協会(1貧困・2飢餓)・WWFジャパン(7エネルギー・12つくる責任 使う責任・13気候変動・14海の豊かさ・15陸の豊かさ)・神奈川県ユニセフ協会(1貧困・2飢餓・3健康 福祉・4教育・10人権)・NPO法人WE21ジャパン(1貧困・2飢餓・3健康 福祉・4教育・10人権)・NPO法人ACE(8働きがいも経済成長も・児童労働・5ジェンダー平等)など、数多くのNPO・NGOと関係させて頂いているため、あらゆる連携が可能だ。※( )内のSDGsターゲットはおもな一部のみを掲載
小さな会社でも大きな貢献ができる企業でありたいと願っている。このような多くのNPO・NGOとのパートナーシップを大切にしながら、SDGsの目標達成に向けて努力していく。
おわり
テレビ神奈川「神奈川ビジネスUp To Date~大川印刷」