第2回ジャパンSDGsアワード 本部長(内閣総理大臣)賞 受賞
神奈川県相模原市にある日本フードエコロジーセンターさんを訪問した。トップの写真は高橋社長(左から2人目)。
2018年12月、「第2回ジャパンSDGsアワード」で 本部長(内閣総理大臣)賞を受賞された企業。
現在、海外からも視察が来るようになっているという
餃子の皮が1日に2トン
東京三多摩、神奈川のスーパー百貨店やメーカーからの食品廃棄物がこちらに集められる。
食品廃棄物として持ち込まれる餃子の皮は、なんと1日2トンにも登る。
メーカーでは繰り返し、繰り返し繰り返し、無駄が出ないよう練り直して使うそうだが、それでも製品にならないものがこのように処分される。
1日の処理量35トン!食品リサイクル法も課題か?
食品リサイクル法は食品廃棄物処理の発生抑制およびリサイクルの推進を目的に2001年より施行されたが、年間100トン未満は罰則なし。そんなところにも課題はありそうだ。
そんな大量に出る食品廃棄物日本フードエコロジーセンターさんでは1日35トンを処理し、家畜用の資料にしている。
飼料はいい香り
家畜用飼料を拝見させて頂いた。
見た目は良いとは言い難いが、匂いを嗅ぐとバナナのようないい香り!
これには驚いた。
これらの食品廃棄物が発酵技術によって家畜たちの飼料になることの意義はとても大きいと言える。
食品ロス削減を阻む思わぬ課題
このような食品ロスがなかなか減らないのには色々と理由や課題がありそうだ。
まずは買い物の仕方から賞味期限や消費期限に対する考え方など我々生活者の問題はもちろん言うまでもなく大きい。
しかし本日お聞きして驚いたのは、販売する側と製造する側との関係の問題だ。
例えば販売側はおにぎりを1日3回に分けて製造側にオーダー。それに対して欠品があれば製造側になんらかのペナルティを与える措置をとっている企業もあるらしい。
注文に対して「足りない」となってペナルティが課せられる、となればそれを防ぐために製造側は多めにつくっておこうということになる。
そして余れば捨ててしまう、という構図だ。
その結果、ここでは1日1トンから2トンのおにぎりが処分され、飼料となっているそうだ。
そしてここでも我々に問題はある。お店に行って、食べたいと思っていたおにぎりがなければ「売り切れかよ」と不満に思ってしまうこともあるだろう。売り切れたのは仕方ないこととして、お目当ての以外の食べ物が他に溢れていることに感謝しなければならないのであろう。
日本でもSDGsをきっかけとして「Ciecular Economy(循環経済)」と言うものの重要性を社会全体が理解すると共に、私たちひとり一人がその責任を担っているという自覚と責任が求められるのだと思う。
おわり(文責;大川哲郎)
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