化学物質過敏症とはどのようなものか?~1枚のアンケートハガキから

2019.02.20

ある日届いた一通のハガキ

大川印刷では納品する品物には原則、アンケートハガキをお付けしている。

届いたアンケートハガキは全て目を通させて頂いている。

あるお客様からこんなコメントを頂いた。

個人で枚数も少ないのに化学物質過敏症という病気をご理解下さり、印刷をお引き受け下さって感謝しております。天日干しまで行ってから納品と、何から何までお気遣い頂いて誠に有難うございました。きちんと年賀状をきちんとした年賀状を出すことが出来て本当にうれしいです。

 

化学物質過敏症とは?

化学物質過敏症とはどのようなものなのか?

以下の記述がネットにあった。

化学物質過敏症は微量な化学物質に反応し、頭痛やせきなどの症状が起きるアレルギー疾患。重症になると日常生活が送れなくなる。NPO法人「化学物質過敏症支援センター」によると、推定患者数は全国で100万人を超すとされる。発症のメカニズムは分かっていない。(2013年10月09日 朝日新聞朝刊)

弊社は過去に化学物質過敏症センターさんとお取引したことがあり、患者さんの苦しい状況や印刷会社としての注意について知る機会に恵まれた。

私自身、自宅で突然空調に刺激を感じるようになり、喉が苦しいといった経験をしばらくしたことがあったが、今回弊社の石油系溶剤を全く使っていないインキや天日干しなどのシーズニングの対応が化学物質過敏症の方々に喜ばれていることが分かり、とても嬉しく思った。

先日も北海道のお客様からご注文があった。

なぜわざわざ北海道から横浜の会社にご注文をくださったのかを尋ねてみると、その方の身近な方が突然化学物質過敏症になってしまったとのこと。化学物質過敏症の方は、他の方の制汗剤や整髪料、衣類の柔軟剤、そしてタバコの匂いなどにも反応してしまう。そのため職場で働けなくなってしまったのだと言う。

だったら、ということでお作りになられたのが化学物質過敏症の人が働くお菓子工場「お菓子のふじい」さんだ。代表の藤井さんは化学物質過敏症について理解を広める活動もされている。→「カナリアップ

 

人は自分が困っていないことになかなか気づくことが出来ない

私たちの身の回りには思わぬ病気で苦しんでいる人が少なくない。それは自分が困っていないからこそ気づくことが難しい。

今回のように「目に見えない苦しみ」だからこそ注意し、そして「なかなか聞えてこない声」だからこそ、耳を澄まさなければならないのだと思う。

おわり

 

化学物質過敏症の方対応の印刷物のご相談もお承りします。ただし症状によって対応できない場合もございますのでまずはご相談ください。全体のおよそ7割の印刷物を石油系溶剤を使わないインキで印刷しています。

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