スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の取り組みとして希望ヶ丘高校で授業を担当させて頂いた。コロナ禍で9月1日からオンライン授業ということでギリギリリアル開催となった。
SSHは文部科学省が指定している毛球界初指定事業のひとつ。
全国で約200の学校が指定され、1期5年。今回で4年目を迎えたので4回目ということになる。
横浜市地球温暖化対策推進協議会会長で横浜国立大学 大学院環境情報研究院 人工環境と情報部門 教授 松本 真哉先生の呼びかけで、横浜市地球温暖化対策推進協議会に依頼があり、同協議会の副会長を仰せつかっていることから私も授業を担当させて頂いている。
文科省の狙いは「将来国際的に活躍できる科学技術系人財の育成」。希望ヶ丘高校では理系・文系といった枠にとらわれず、すべての生徒に育成すべき力を「5つの能力」と考え、その育成を行ってきている。
「5つの能力」は以下が挙げられている。
「課題設定力」
「言語能力」
「情報活用能力」
「論理的思考力」
「協働して課題解決する能力」
その中で高校1年生がSS BASICⅠとしてまず学ぶのが「情報活用能力」(課題設定力)となっており、そのひとコマを担当させて頂いた。
テーマは「太陽光発電」「廃食油利用」「省エネ」「廃棄物」の4テーマ
私は再エネを担当した。
これまで3回は「希望ヶ丘高校を再エネ100にするには!?」というお題を出して授業を進めてきた。
生徒さんからは実際に再エネに切り替えた時の費用算出から、学校近くの川に水力発電を設置する案まで実に様々なアイディアが出されてきたが、なかなか学校側の制約もあるので実現まで辿り着けないことを残念に思い、今回はお題を変えることにした。
会社の取り組みから
自家発電でおよそ20%、残りおよそ80%を青森県横浜町の電力をみんな電力さんを通じて購入する形で再エネ100%を達成。
更にみんな電力さんからの電力はFITで環境価値がついていないため、カーボンオフセットを行いCO2のゼロ化をしている。
CO2ゼロ印刷とは?
サプライチェーン排出量の内、自社が所有する設備などから直接燃焼などで排出されるCO2(スコープ1)と電力の購入などによって間接的に排出されるCO2(スコープ2)をゼロ化。お客様に追加料金を頂くことなくこのゼロ化を行っている「CO2ゼロ印刷」について説明(材料であるインキや紙などの製造に関わるその他のCO2間接排出量、スコープ3を除く。スコープ3は有償にてゼロ化対応)。
この取り組みはお客様のサプライチェーン排出量におけるスコープ3(その他の間接排出量)の削減に貢献できる画期的なもの。2016年からカーボンオフセットによりスコープ1,2のゼロ化を行い、2019年より再エネ100%が実現した後も、太陽光に切り替えられたもの以外のスコープ1,2のCO2排出量は予め1年間分をカーボンオフセットした上でお仕事をお承りしている。従がってスコープ1,2の部分は会社としてゼロ化を行っているため、自社内で印刷される印刷物はお客様が望む望まないに関わらず、会社としてゼロ化しているのが弊社の特徴だ。
このように中小企業だったとしても再エネ100%は実現できることを説明した。
そして今回のお題。自社において課題となっていることを挙げて良いことになっているが、二つの中から選んでもらう形にした。
この課題は、大川印刷のみならず他の企業にとっても同様の課題にやがてなっていく、いや既になっていることを踏まえて考えて欲しいことを伝えた。
1ヶ月後、生徒さんたちの発表が楽しみだ。
また追って報告させて頂く。
生徒さんの写真は事前にブログ掲載の承諾を得た上で撮影して頂いています。
つづく