小樽商科大学での講演。同大学 大学院商学研究科 アントレプレナーシップ専攻 准教授の泉先生のご依頼で登壇させて頂いた。
講座名はなんと「エシカル・アントレプレナーシップ」。 この講座は社会問題や環境問題の解決に貢献する製品、サービスを生み出す、いわゆる「エシカルビジネス」の起業を志すアントレプレナー(起業家)、社内においてエシカルな新規事業、既存事業のエシカル化を担うイントレプレナー(社内起業家)に必要な要素を学び、起業、社内それぞれの立場からエシカルビジネスを構想し、実行できるための基礎を培うこと。また、本科目では、エシカルビジネスの理解と実践に欠かせない、周辺領域のCSR(企業の社会的責任)、ソーシャルビジネス、SDGs(持続可能な開発目標)、企業倫理、コーポレートガバナンスなども取り上げる。 受講者35名のうちの殆どの方が社会人。
中小企業だけでなく大企業のサステイナビリティ担当者も。そして1名学生さんもいらした。
18時半〜21時40分までの7・8時限を対応させて頂いたが、まず頭が下がる思いだったのが聴講者の
皆さんの姿勢だ。 仕事を持ちながら仕事終了後に夜10時近くまで勉強しに来られている。
その熱意と努力に心から敬意を感じた。
講演はいつもとは少し変わった切り口で展開された。これはさすが泉先生リードのおかげと感じた次第だが、ただの美談に終わらせるのではなく、エシカルやサステイナビリティにまつわる課題そのものも掘り下げていった。 これから経営していく、或いは経営を左右するサステイナビリティ部門で活躍していこうとしている方々にとってとても大切なことであり、私も熱が入った。
7時限目は90分の講演。 そして8時限目は徹底的に質問で掘り下げていく。
最初は少しずつだった質問がやがて雨後の筍のごとく一度に何人もの手が上がり出し、泉先生も当てるのに困るほどだったのはとても嬉しい出来事だった。
聴講者からの質問に対し私が回答し、泉先生が補足の解説、あるいは背景にある課題や実際の企業や業界で起きている実例を挙げて話を掘り下げていく。
講演後は名刺交換の列が長く続き、大変光栄に感じた。
泉先生の授業は正に企業で活躍、監査役も務めてきた泉先生ならではの実践に基づく指導で、
この講座の最大の魅力に思えた。
私も学生時代、こんな授業があったらワクワクしたに違いない。
学生さんたちが実験で活躍されることを願ってやまない。
ありがとうございました!おわり