『変化を恐れるな!変化を創造しよう』 地域や社会に必要とされる企業づくり、企業継続を実現しよう!
が開催された。
■なぜ 141 年も企業継続できているのか?
■従業員の満足度 UP のヒント
■地域社会と関わる重要性
などについておよそ50 名(リモート含む)にお話しさせて頂いた。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一、生き残るのは変化できる者である。
ダーウィンの進化論を経営に置き換えてセミナーなどで話を聴いたことがある人も少ないのではないか。
今回久しぶりに、変化対応型から変化創造型企業への転換についてリクエストがあったので話をさせて頂いた。
元々今から20年ほど前、グローバルスタンダードといった考え方が中小企業にも影響を与え出していた頃だったと思う。
とにかく「変化に対応していかなければ会社は生き残れない」、と言った考えが自分の周りの経営者の多くに拡がっていたように記憶している。
ところが一つの変化に対応しようと努力している間に、次の変化が起きてしまう。悩んでいる間にまた違う変化が起きてしまう、と言ったことに繰り返し出くわした。
とても変化に対応などしていかれないと思った。
「競争できるまで絞り込め」
そんなある時、先輩経営者の椎野正兵衛商店、椎野秀聰社長の言葉に気付かされた。
それは「競争できるまで絞り込め」という言葉だった。
みんなと同じことをやるのでもない。だからといってより多くのことを広範囲にやるのでもない。
そうではなく1点に集中し、それも出来るだけ狭い分野で、そのことに対して徹底的に掘り下げ深めて行く、といった考えだ。
椎野社長のモノづくりは、若い時代は日本製エレキギターの世界、そして近年は日本製シルク製品の世界で、価格競争に陥らない、独自の世界を作り上げてきた。
実に多くの学びを与えてくれた。
それらの視点は今も活かすことができる点が数多くある。
「変化対応型」ではなく「変化創造型企業」を目指す
そこで気がついたのが、変化に対応するのも大切だが、自らが変化を創り出す方が良いのではないか?ということ。どんなに小さな、狭い世界でもいい。競争できるまで絞り込む。そしてそれを徹底的に掘り下げて行くことで他社(他者)の追従を許さないレベルになれる。
老舗にあって老舗にあらず
小田原の蒲鉾で有名な鈴廣さんのこの企業理念が私は好きだ。
老舗だからと言って挑戦をやめたらダメだということだ。
1689年元禄2年創業の京都の半兵衛麩、社長の玉置半兵衛さんは老舗という言葉が嫌いで「死に店」であってはならないと語っておられた。
何年続こうが、挑戦をやめたらダメ。
老舗だからとあぐらをかいていたらダメなのだ。
改めて当たり前のことを自分自身振り返ることができた講演だった。
そしてこの後もこちらの担当委員会の活動は継続されていくとのこと。楽しみだ。
狭山商工会議所青年部の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。
そして親切にしてくだありありがとうございました。
おわり