3月8日は「国際女性デー」!!
ということで、大川印刷初の女性の働き方に関するトークイベント「大川女子会~ぶっちゃけどうなの?女性の働き方」をYouTubeでライブ配信いたしました。
ご視聴していただいた皆さん、いかがでしたでしょうか?
アーカイブ配信はこちら!
(タイトルは出川女子会をもじってみました笑)
登壇者は、
4代目社長の急逝により専業主婦から突然の社長職を余儀なくされた、大川印刷のデヴィ夫人ならぬ?大川会長、
大川印刷の女性管理職で、企画営業リーダー(経営企画広報室室長)の梶原さん、
パートから正社員へ自ら志願し、子育ての傍らSDGs活動を牽引する品質保証部の草間さん、
入社1年目の宮﨑さん
そしてインターン中の私太田、中田さん、山下さん、中村さんでお送りしました。
90代の大川会長から20代のインターン生という幅広い世代間交流となりました!
ぶっちゃけクエスチョンでは、大川印刷の女性の働き方についてインターン生から質問させていただきました。
大川会長からは主婦から突然社長となり、誰かが立たなければいけなくて女性だからと考えている余裕すらなかった、エプロンをしたままコートを羽織って会社に行ったなど、当時の苦労がうかがえるお話を聞くことができました。
まだ寝ている子どもに対して書置きを残して会社に行ったというご経験は、今の世のお母さんたちにも通じる部分があるのではないかと思います。
当時の従業員さんや取引先に助けられたと感謝の気持ちを繰り返し述べられていたのが印象的でした。
続いて大川印刷の大黒柱、女性管理職の梶原さんからは、女性が男性や年上の部下をもつことで気をつけていることや大川印刷に入社されるきっかけを伺いました。
かつて「女のくせに」「女性だから仕方ない」と直接言われてショックだったと聞いて、
私たちの世代ではあまり言われなくなりましたが、「女子力」という言葉に代表されるようにまだまだくすぶっているのかなと思います。
現在子育て中で2児の母である草間さんに、大川印刷の課題だと思う部分をお聞きしたところ、働きやすく、チャレンジしたいという気持ちを尊重してくれて、感謝している!と大川印刷への愛を感じました。
一方で風通しの良い環境であるがゆえに、生理など女性特有の理由で休みたいときに言いづらいと答えてくださいました。
これは大川印刷に限らず、女性の皆さんあるあるではないでしょうか??
そしてインターン生からも理想の制度や生きづらさを感じる場面について共有していただきました。
山下さんからは、制度よりもお互いに理解があることが言いづらさを軽減してくれるのでは、とお話いただきました。
また、話しやすい環境をつくるために生理用品に関するイベントを開催されたこともあったそうです!
女性でも知らない、手に取ったことのない生理用品もあって、ましてや男性は身近でないのではと思うので、実際に触れる機会を設けてもいいのかなと思いました。
中村さんからは、女性は化粧をするべきで男性が化粧するのはおかしい、という考え方に疑問を持つというお話がありました。
私も女性は化粧をしなくてはいけないという圧を感じることがあります。女性もしなくてもいいし、男性もしてもいいという寛容な社会になってほしいです!
そして草間さんから、「生理って言いにくい」との意見が。これには共感の嵐でした!!!
梶原さんは「ブルーデー」と言っていたとありましたし、YouTubeのコメントでも「海外ではストロベリーデー」という呼び方をするとあり、私も友人と「女の子の日」という言い方をしていました。
年代や国関係なく同じことが起きていたのですね…
この生理に対するうしろめたさが、理解してほしいと思う一方で隠してしまって、それが男性を遠ざけ、余計に理解してもらえず隠してしまう…という悪循環を生んでしまっているのかもしれません。
時間はあっという間に過ぎ、視聴者からの質問コーナーへ!
皆さんからいただいた温かいコメントの中から、登壇者に寄せられた質問に回答しました。
「なぜ日本ではジェンダー平等が進まない?」という質問にインターン生から中田さんと私太田が回答させていただきました。
中田さんは「ジェンダー」という言葉のもつトゲトゲしさが、男性にも女性にも抵抗感を生んでいるのではとの指摘がありました。
太田からも「ジェンダー」という言葉の捉えられ方に誤解や偏りがあるのではないかと考えを共有させていただきました。
ジェンダーに関わらず言葉の伝え方は難しくて、本来意図していなかった捉えられ方をしてしまうことは多々ありますが、浸透しやすい言葉を選ぶ気遣いも考えていかなければと思いました。
参加いただいた方々から嬉しいコメントをいただいてイベントは終了しました!
YouTubeにも視聴者のみなさんから様々なコメントをいただいて大いに盛り上がったのではないでしょうか。
個人的にはまだまだ話したりないくらいでした!
ここで、参加した他のインターン生からの感想や考えも紹介します!
まずは、中田さんからです。
「ジェンダー」という言葉に、とげとげしさを感じる方は少なくないはずです。
たまに、Twitterで言葉尻を捕らえるような批判をしている活動家の方を見ることがあります。
もちろん主張することは大切ですが、そのような言動を見ている多くの人は、さらに声をあげづらい状況になってしまっているように感じます。
女性はジェンダーにまつわる主張をすると鬱陶しがられるのではないかと不安になりますし、男性も自分の一挙一動を見張られているような居心地の悪さがあるでしょう。
状況を変える際に、新たな問題や多少の痛みが生まれるのはしょうがないことですが、決して職場がぎすぎすすることを求めているわけではないですよね!
ジェンダーは大切なアイデンティティですが、人間のひとつの属性に過ぎません。
大川印刷には、性別の分類だけでなく、持病を持っている方、子どもがいる方、趣味を大切にしている方、仕事をばりばり頑張りたい方など、様々な職員さんがいらっしゃいます。
女性の働き方を考えることは、それをきっかけにして一人一人の抱える働きづらさを考えるチャンスです!
例えば、生理休暇が設けられている会社は、持病を持っている方にも優しい職場になるはずです。
また、休養や家事、介護や育児と言ったケア労働は、職業労働と同じくらい誰にでも必要なものです。
そんな誰にでも必要なケアを女性に任せっぱなしな状況は、男性にとっても自分の生存を他者に握らせているくらいリスクのあることだと私は思います。
誰にでも必要なケア労働の時間を、誰にでも等しく与える働き方の実現は、豊かに生きていくうえで必須なのではないでしょうか。
人間にはケア労働の時間も必要なのだと気づくと、当たり前ですが、職場にいる時間だけがその人の人生ではないことにも気づけるはずです。
昼間は同じように大川印刷で働いている職員さんたちですが、お話を聞いて、それぞれが大切にしていることもこれまでの人生も全く異なることがわかります。
同僚の一人という認識を超えてひとりの○○さんという人間として相手を理解しようとする姿勢が、人間関係の豊かさにつながり、職場環境の改善にもつながっていくはずです。
最後に。
ぶっちゃけ、多様性って面倒くさいですよね!
画一的にみんなこうしてくださいと言ってしまえた方が楽です。
それぞれのその人らしさを尊重しようとすると、互いのわからなさに怖気づいてしまうこともあります。
女性はこういうもの!と思ってしまえた方が、いちいち自分の言動に配慮しなくて済みます。
多様性って、とても面倒くさくて、煩わしくて、怖いものです。
ですが、楽しいことや豊かな時間は、ちょっとくらい面倒くさいものから生まれてくるのではないでしょうか。
深い人間関係を築くのは面倒くさい。でも、だからこそかけがえのない仲間になります。
個々人に合わせた職場環境をつくるのは面倒くさい。でも、だからこそそんな職場には誇りと愛着が持てます。
多様性って面倒くさい。でも、だからこそ多様性のある世界は豊かで楽しい!
せっかくの人生、面倒くさくて豊かなものに時間を使いたくはありませんか。
大川女子会は、個性豊かなみなさんとのお話を通して、もやもやしながらも進んでいくことの楽しさを感じられた時間でした。
(文責:中田)
続いて、神田さんからです。
本番は出演できませんでしたが、企画やパワーポイント作成など本番当日までの準備に携
わらせていただきました。
本番の少し前にイベント開催を思い立ち、急ピッチで進めたものなので、視聴者も参加型
にする!などやりたいことをすべて詰め込んだような完全な理想形のイベントにすること
はできませんでしたが、社員さんや参加者の皆さん、他のインターン生の仲間の方々のお
かげで価値あるイベントにすることができていたので大変うれしいです。
イベントのアーカイブやアンケート結果を見させていただいたところ、すごく共感のでき
る意見や感想があったので少し共有させていただきます。
そのなかの一つはイベントの登壇者に男性側の意見を言う人を置いてほしかったというも
のです。
実は企画段階で、この意見も出ていて、確かに社会には女性と男性がいるのだから、女性
の差別やわかってほしいことをただ言うだけではなく、それを聞いた男性の意見や反応あ
ってこそだなと思います。
女性だけの意見では、一方的になってしまい、理想を述べるだけでは、問題定義はできた
としても、女性の労働環境改善への大きな一歩とはならないかもしれないと思いました。
ですが、視聴者さんからの感想には、女子会を聞いていて楽しめたという声や、生理など
の話題はなかなか日常会話で話ができない話題であるため、聞けてよかった!ためになっ
た!などの声もあり、多くの方にとって有意義となった時間になったと嬉しく思います。
今後、他の社会問題などで、視聴者も巻き込んでアイデアを考えたり、各省庁に提案を
する内容を考えるなどのイベントをやってほしいという声もありました。
私もそういった視聴者巻き込み型、最終的にどこかへアウトプットするようなイベント企
画をやってみたいと思っていたので、是非みなさんとそういったイベントを行ってみたい
です!今後も大川印刷のイベントにご期待ください!
(文責:神田)
最後に山下さんからです!
大川会長、そして実際に働かれている女性社員さんから実際にお話が聞けてとても貴重な時間でした。
まだフルタイムで働くという経験がないゆえに、「女性が働きやすい職場」の明確なイメージを持つことが難しかったのですが、
一女性としてこれを機に考えてみようと思いました。
また、まだまだオープンに話をすることが躊躇われる女性性や生理について、
世代を超えて、立場を超えて話ができたということは
とても意義深いと感じました。
健康やワークライフにも繋がる大切な事だからこそ、性別関係なく相互理解をしていく必要があると考えています。
その点今回のイベントが大川印刷様はもちろん他企業様や日本社会にも話題提起の良いきっかけとなり、
よりよい社会構築に繋がれば良いなと思いました!
(文責:山下)
初の試みということで不安もあったのですが、各世代各立場の思いを共有する時間になり、問題提起ができたのではないかと思います。
また普段感じている生きづらさを共有できるだけでも、少し気持ちが楽になるのかなと感じました。
早速大川印刷さんの中では言いづらさを改善しようという動きもあって、このイベントをやった意義を感じています!!
今回いただいたご意見も参考にまたこのようなイベントをできたらと考えています。
お楽しみに!
(Zoomの画面で記念撮影! 配信のサポートしてくださった今井さんと小峰さんも一緒に、のれんをくぐってはいチーズ!)
最後までお読みいただきありがとうございました☆
(文責:太田)