社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク(NNネット)、2017年度第3回 SRセミナー(拡大版)
「日本は持続可能な調達にどう取り組むか」にて、登壇させていただいた。
川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所])がモデレーターを務められ、以下の方々にお話を頂いた。
●古谷由紀子さん
(サステナビリティ消費者会議 代表)
●春田 雄一さん
(日本労働組合総連合会 経済政策局長)
●粕谷知恵子さん
(株式会社デンソー 広報部広報1室担当課長)
古谷さんからは、持続可能な調達についての課題として、拡がりが未だ進んでいないこと、問題共有がなされていないことなどが、挙げられた。
春田さんからはスポーツウェアメーカーが労使共になって、SR調達に向かって努力した例が紹介された。
そして粕谷さんからは、デンソーの事業内容から各国での事業、そしてそれに伴い進めて来られた、徹底した調達管理について紹介された。
私からは印刷業界におけるSR調達に関して問題となった過去の事例として、2008年の古紙偽装問題、そして2012年に起きた、印刷機オペレーター8人が胆管がんで亡くなった問題などを紹介。
その他、横浜型地域貢献企業認定制度や、印刷業における業界CSR認定制度である「全印工連CSR認定制度」についても触れた。
発表後、ISO26000がスタートして7年を記念して、軽食を取りながら、来場者・発表者が一緒になって、印象に残ったことや質問について、話し合った。
その後、各グループから発表、質疑応答を行なった。
今回のセミナーで感じたことは、川北さんがおっしゃっていたことだが、2004年ISO14001がスタートした時から、既に13年が経った今、もはや「出来ることからやれば良い」といった状況ではなく、やるべきことや求められることを全て挙げた上で取り組むべきだ、ということ。
国による広報や支援、法制化など期待したいところだが、待ってはいられない。
まずは自社から動く。
おわり
テレビ神奈川「神奈川ビジネスUp To Date〜大川印刷」