皆さんは「PEACE」・「平和」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?反対に「PEACE」・「平和」の反対の言葉は何でしょうか?
2022年2月24日にロシアとウクライナの戦争が始まって、もうすぐ一年になります。この戦争はいつ終わりを迎えるのか?今現地はどんな状況なのか?
平和な日本で暮らしていると、遠い出来事のように感じられるかもしれません。でも、今この瞬間にも、戦闘が続き、命を落としている人がいる。悲しみと恐怖で震えている人がいる。それが自分や自分の大切な人たちだとしたら?・・・想像してみてください。
大川印刷では、戦争の終結や平和を願うだけではなく、アクションとして何かできないか?と考えました。そこで世界中の人々が心から願っている「平和」を、手話を通じて世界中の人々に広げていきたい、戦争をなくし、止めるきっかけとなってほしいと願いを込めて、パラパラ漫画メモ帳「PEACE」バージョンを制作しました。
◆大川印刷公式BASEショップはこちら➛https://ohkawainc.thebase.in/items/66054709
パラパラとめくると、片面からはウクライナ語で、もう片面からはロシア語で「PEACE」を表す手話を学ぶことができます。このメモ帳の購入額の1%は、『声なき声を届ける』活動を行う認定NPO法人Dialogue for Peopleへの支援となります。
■NPO法人Dialogue for Peopleとは?
戦争、差別、貧困など、困難や危機に直面する人々、社会的課題の渦中にある地域に飛び込み、語り合い、写真や文章、動画、音楽など様々な表現を通じて、ともに同時代を生きる全ての人々に「伝える」ことを活動の主軸とする団体。
どこか遠くの問題に思えてしまう出来事について、誰もが考え、自分の役割を見つける機会を創造し、社会課題の解決につながるきっかけを生み出すことを目指している。
【NPO法人Dialogue for People 公式HP】➛ https://d4p.world/
今回この「PEACE」メモ帳に込められた想いを、代表の大川にインタビューしました。
Q:「PEACE」メモ帳制作のきっかけは?
元々コロナ禍でマスクのために耳の不自由な方々が、読唇ができず困っていると知った女性デザイナーが、入社一年目に、手話を少しでも広げていく取り組みとして考案したメモ帳がありました。パラパラ漫画を楽しみながら手話を学べるというものでしたが、片側からは日本語、そして反対側からは英語の「ありがとう」を手話で示したものでした。恥ずかしながら言語によって全く手話が異なることを初めて知りました。
印刷は言葉や思いを伝える仕事ですが、次に世界中の人々共通の願いである「平和」を手話で表現したいと思いました。
平和への願いは本来、国籍や人種、国の違いは関係ありません。敵味方関係なく目指すべきことが平和であることから、ウクライナ語だけでなくロシア語でも手話で「平和」を伝えられるよう作りました。
Q:メモ帳購入額の寄付先に、「NPO法人Dialogue for People」を選んだのはどういう想いからですか?
製品のコンセプト同様、どちらかを応援し、どちらかを敵対視するのであっては、争いは繰り返され、平和は実現しないことは歴史が物語っています。そのため、広く困難な状況にある人々を支援している団体として「NPO法人Dialogue for People」を寄付先として選ばせていただきました。副代表理事の安田菜津紀さんとは友人関係であり、互いに顔の見える活動ができるとも考えました。
Q:「PEACE」メモ帳を通じて、大川印刷が伝えたいこととは?
「愛の反対は憎しみではなく無関心である」というマザー・テレサの名言があります。無関心ほど何の力にもならないだけでなく、むしろ悪影響すら与えてしまうものはありません。そのため、「まずは他者や他国の状況や境遇に対し関心を持って欲しい」というのが、この製品に込められた思い、そして魂です。