この投稿は大川印刷Facebookページの【今日は何の日?】コーナーの続きの投稿です。
【今日は何の日?】
4月2日
世界自閉症啓発デー
世界的人気を誇る某子供向けマペット(注:パペットとマリオネットを合わせた造語。ほぼ人形芝居のことを指す。)番組に、2017年春から、自閉症の女の子のキャラクターが登場し話題となりました。
彼女の名はジュリア。
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
彼女と仲良くなろうとしたとある他のキャラクターは最初、その人格……既に友達になった他のキャラクター曰くそれは”ジュリアスタイル”……に戸惑いを覚えます。 一度集中すると話しかけても答えられない、苦手な音が聞こえるとそれがたとえかすかなものであってもパニックを起こしてしまう…etc。
しかし周囲のキャラクターたちの理解と協力によって、彼とジュリアは心を通じあわせ、友達になります。
ジュリアが誕生した背景には、「自閉症の有無に関わらず、すべての子どもたちが家族や友達、コミュニティーとの繋がりを強め、十分なサポートを受けられるように支援していこう」という、この番組の視聴者であり未来の担い手である子どもたちとその保護者たちへの強い意志があります。
4月2日のこの自閉症啓発デーは2007年、カタール王国王妃の提案により始まりました。
そして2008年の障がい者の権利に関する条約が発効され、万人のための普遍的な人権の基本的原則が再確認されたのです。
今年のこの日は、国連曰く、若い人達の参加とコミュニティーの自己決定・意思決定の重要性、中等教育後の教育と雇用へのアクセス等、成人期への移行に関連する問題に特に注意をはかるとしています。
というのも、「成人期」への移行は、自閉症の人々にとって、人生においてこの段階に与えられる機会と支援の不足のために”依然として大きな課題”とされています。その結果、一部の政府が提供する教育やその他の支援、特に高校生活が完了せずに終わってしまう傾向にあることは、しばしば”崖から落ちる”ことに例えられてきたためです。
また自閉症(児)のサポート団体である autism speaks がサイト内の記事で特に言及しているのは、自閉症をもつ人々の中でのマイノリティ……男子より数の少ない女子、スクリーニングを受ける機会の少ない少数民族の中の人など……の有病率のギャップを理解し、必要なケアを受けられるようにするためにより多くの研究が必要であるということ。
そして今喫緊の課題として挙げられているのが、コロナウイルスの流行による自宅謹慎中での家族との過ごし方です。 自閉症の人一人ひとりの特性はあれど、主な指針として、一日のスケジュールからなるべく普段の学校生活の秩序を失わないよう、かつこの機会に家族と共にできるアクティビティも進めることが推奨されるなど、対処法についてもページが割かれています。
日本国内では自閉症だけでなく発達障害とあわせて理解を促すために、4月2日から8日を「発達障害週間」としています。 そのシンボルカラーはブルー。これは癒し・希望・平穏の象徴として選ばれたそうで、東京タワーはじめここ横浜のコスモクロック観覧車もブルーに染まり、この日に協力しています。
参照:
https://bit.ly/2QTj1W1 「世界自閉症啓発デー」とは」
https://bit.ly/2wM7pgH World Autism Awareness Day 2 April
https://bit.ly/2UrxACw autism speaks
https://bit.ly/2QUpVuc 自閉症のキャラクター「ジュリア」
https://bit.ly/2Jt7HvD 横浜市 「世界自閉症啓発デーin横浜2020」を開催します!